こんにちは、しーたか(@s_sakearchive)です。
今回は『鮨 あうん』にお邪魔しました。
京急線・ブルーライン上大岡駅からともに徒歩6分。1号線を南に進み、関ノ下の交差点を左に折れた先にあるお寿司屋さんです。
上大岡駅前の繁華街からやや離れ、住宅街に差し掛かろうかという一角に、よさげなお寿司屋さんがあったんですね。
今回は10,000円(税抜)のコースで予約しました。刺身を含むつまみの後に寿司を出してくれるそうです。
先付はバイガイをあっさりと煮たもの。
磯の香り。当たり前にワカメも美味いです。初手から日本酒が飲みたくなる。
サッと茹でた水ダコ。
噛むと、塩味を含んだ水分と旨みがギュッと溢れます。
三重県の鰹だそうです。筋肉質で爽やかな酸味が美味い。
お造りのメインはコチ、帆立、金目鯛。
山葵の素晴らしい香りと繊細な味のコチの相性は抜群。帆立は甘みの裏で一番出汁のごとく清澄な味わいが光ります。金目鯛も上々ですね。
これはなんだ？ゴマフグの白子と、その下にはシャリが添えられています。
つぶすように混ぜていただきます。「もっとぐちゃぐちゃっと混ぜちゃって大丈夫ですよ」と大将からアドバイスをいただきます。なぜか『スパイスドランカーやぶや』のミールスを思い出しました。大胆に混ぜてみるとシャリと白子の美味みが不思議に融合します。
賀茂茄子の揚げ出し。夏らしく冷製での提供です。
つるっとした舌ざわりが涼やかで夏らしい。澄んだ出汁の味もしっかり染みています。
強肴的なノリでミンククジラのベーコンが登場しました。
そのビジュアルから、遠目でみたときに、てっきり『はじかみ』が単体で出てくるのかと思いました。旨みがジトーっと舌に強く乗る。かぁ～ウメぇなこれ。燗酒が飲みてぇ。根津にある鯨料理の名店『食滋楽(くじら)』に肉薄するクオリティです。味の主張は強いけど、寿司のコースに挟んでも意外に違和感がないものですね。
ここから寿司が始まります。この白身だけ思い出せません。平目だったかな？繊細ながらに旨みを感じるいい握りです。
スミイカ。ねっとりしつつも爽やかな風味でアンビバレントな魅力を感じました。
鯵。見た目より肉厚で、口の中で凝縮した旨みが跳ねる感じがいい。
中トロ。舌に乗せると一瞬で溶ける。ネタの温度が完璧。うっとりする甘みと余韻をかみしめます。
小肌。しっかり締めた厚めの身はもはやジューシー。シャリとの酸味の重なりが美しく見事な一貫です。
漬け鮪はあまりに自然で綺麗な甘さが見事。
白海老。おぉここで白海老？ねっちりした甘みと軽やかさでリンクマンに徹します。
いくらの軍艦。自家製の醤油で漬け込んでいます。これはわりと普通だった。
穴子はふわふわで後味のすっきりしたツメもいい仕事です。
食後の甘味は黒豆のアイス。
これは自家製なのかなー？既製品っぽい気もしますが、そんなのどうでもいいぐらい美味しかったです。
おわりに
そんなわけで今回お邪魔した『鮨 あうん』、正統派の江戸前の仕事と時々放る変化球のメリハリが楽しいお寿司屋さんでした。
お会計は2名で上記のコースにドリンク2杯と日本酒3合で26,000円程でした。
今回は人にご馳走になっているので、大声では言えませんが、内容を考えるとかなりリーズナブルだと思います。ハレの日利用にも十分応えられるクオリティーですし、肩肘張らずに食事できるので日常使いにもいいでしょう。
気になる方は、まずランチタイムにお邪魔してみるのもいいかもしれませんね。シーン的には気の置けない仲間や家族と利用したいところ。季節が変わったらまたお邪魔してみます。
それではまた。
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